【更新:2019/03/31】
今回はキヤノン(7751)の株価や配当金や業績を分析してみました。
キヤノンの株価が上がらない理由のひとつとして、この「高配当である」ということが影響しています。
詳しくは後ほど。
「キヤノン株で配当生活」なんてことを夢見ている人の参考になればと思います。
キヤノン株式会社(7751)の事業内容
キヤノンの売上の「46%」がオフィス向けのプリンターや複合機。
公式サイトによると、どうやらそのプリンターや複合機の世界シェアはNo1とのこと。
素晴らしいですね。
一眼レフやデジタルカメラのイメージが強い「キヤノン」ですが実際は30%程度の売上。
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キヤノンの株価
キヤノンの株価データです。(2019/03/29)
株価:3,213
PER:14倍
PBR:1.2倍
ここ最近キヤノンの株価が下落し続けているので買いたくなる価格になってきましたね。
チャート的にも割安といえる水準です。
キヤノンの株価の推移
▼10年チャート
株価「30万円~40万円」のレンジ相場。
レンジといってもかなりざっくりで、結構ボラがあります。
チャート的には「3,000」を割ったら買い時ですかね。
キヤノンの最終利益の推移
2007年の過去最高利益「4,883億円」を全く超えられていない。
2019年の会社予想が「2,400億円」なので、過去最高の利益に全然達していないですね。
キヤノンは現在新規事業に力を入れているのでしばらくは業績が安定しないと思います。
決算説明資料によると今後力を入れていく新規事業は以下の4つとのことです。
- ヘルスケア
- 商業印刷
- ネットワークカメラ
- 産業機器
また、2020年までの見通しとしては
- 既存事業は「5%」の成長
- 新規事業は「12%」の成長
キヤノンとしても既存事業は成熟しており、伸びしろは期待できないのでこれら4つの事業に力を入れる計画のよう。
キヤノンの配当金の推移
「連続増配」というわけではないが、比較的高い水準で配当金出し続けている。
そして5年おきに記念配当もあります。
2019年の配当がおそらく「160円」なので、今の株価で計算すると「配当利回り4.9%」となります。
(キヤノンから配当予想は出ていません。)
ただ、配当は高ければいいのかというとそうでもありません。
結局のところ配当を出してしまうと株価本体が下がるので、自動的に一部利益確定しているようなものです。
(投資信託の毎月分配型などと同じような考え方ですね。)
▼公式サイトでもキヤノン配当金を確認できます
https://global.canon/ja/ir/share/dividend.html
キヤノンの一株あたり利益(EPS)の推移
配当金は健全。タコ足配当ではない。
2017年のEPSが「222円」に対して配当金が「165円」であるため、健全な配当といえます。
利益が下がっていても高配当を続けていると無理をして配当を出している、いわゆる「タコ足配当」となってしまいます。
特に高配当銘柄は、「EPS>配当金」になっているかチェック必須です。
キヤノン株 まとめ
今後の新規事業の伸びに期待。
キヤノン株の配当金や業績の推移を見ていきました。
キヤノンだけでなく高配当銘柄全般に言えることですが、結局高配当って配当落ちで一気にガクッと下がってしまうので、株価本体が上がりにくい特徴があります。
ずっとキヤノンの株価が低迷しているのもそれが理由です。
今はキヤノンのビジネスモデルの転換期というか、難しい時期なのでなかなか全力買いはしにくい状況です。
とにもかくにも今後の新規事業の伸び具合に期待ですね!
以上。