更新:2018/11/14
今回は「すかいらーくホールディングス(3197)」の株価を分析しました。
すかいらーく株の優待が気になる方や、株の買い時が気になる方の参考になればと想います。
▼10秒で分かるすかいらーく株まとめ
・業績は減収減益
・株価は割安でも割高でもない
・すかいらーくの株主優待は超人気
・優待が人気すぎて株価は右肩上がり
・すかいらーく株を優待狙いで買うのはアリだが、300株までにしたほうが良い
すかいらーくホールディングス(3197)とは?
銘柄コード3197の「すかいらーくホールディングス」は国内最大手のファミリーレストランを運営する会社です。
主な飲食店としては以下です。
・ガスト
・バーミヤン
・ジョナサン
・夢庵
・トマト&オニオン
・じゅうじゅうカルビ
他にもまだまだありますが、これら「すべてすかいらーくグループ」となります。
さすがは国内最大手というだけあって店舗の種類が多いですね。
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すかいらーくの株主優待
一番左から2番目の項目の「年間合計」というところを見るとわかりやすいです。
すかいらーく株が人気である理由は以下の2つです。
・株主優待が使える店舗が多い
・株主優待の内容が良い
確かに僕もいろんな優待を見ていますがかなり内容は良いと思います。
100株=約16万で年間「6,000円分」は奮発していますね。
更に凄いのが
100株~299株:6,000円
300株~499株:20,000円
こちらの「300株保有すると2万円分優待がもらえる」という点です。
通常の優待だと「300株で1万円」などがザラです。
株主優待は基本的には数を持てば持つほど利回りが下がっていくのですが、すかいらーくは多く保有すると逆に利回りが上がって得するという素晴らしい優待ですね。
すかいらーくの業績の推移
それでは実際に優待狙いで買っても大丈夫かどうかや業績についてみていきましょう!
やはり優待が良いと言っても一番大事なのは業績です。
すかいらーくの株価
▼4年チャート
現在の株価:1,746(2018/11/14の終値)
年初来高値:1,799(2018/11/09)
年初来安値:1,424(2018/02/15)
ちなみにすかいらーくは2014年に再上場しています。
上場してからそんなに年数が経っていないということもありレンジと言うよりは探り探りという感じですかね。
すかいらーく株価は割高?割安?
株価が割高かどうかは「PER」という指数で見ることができます。
すかいらーくは現在以下です。
PER:20倍
PBR:2.7倍
PER20倍はかなり平均的です。
株価に割高感はありません。
すかいらーくの純利益の推移
2014年:94億円
2015年:151億円
2016年:182億円(過去最高)
2017年:169億円
2018年:125億円(会社予想)
2016年12月決算で過去最高の純利益を達成しているものの2018年12月の通期決算ではかなりの減益予想となっています。
すかいらーくの配当金の推移
2014年:13円
2015年:33円
2016年:38円
2017年:38円
2018年:38円(会社予想)
2016年からは38円でずっと横ばいですね。
今年も変わらずの予定です。
現在の株価(16万6千円)で換算すると配当利回りは「約2.28%」になります。
上場企業の平均的な利回りですね。
配当金と株主優待を合わせた利回り
株価「1,700」で100株購入した場合で計算します。
(優待6,000円+配当3,800円) ÷ 170,000=5.7%(利回り)
5.7%の利回りは結構高いです。
優待がもらえて配当までもらえるとは最高ですね。
すかいらーくの1株当たり当期利益(EPS)
2014年: 50
2015年: 78
2016年: 94
2017年: 86
2018年: 63
EPSは企業の成長を確認する上で大事な指数です。
順調な右肩上がりとはいいにくいですね。
業績の伸びは鈍化しており、軟調であることが分かります。
すかいらーく株まとめ
優待狙いで買うのは「300株」までにしたほうが良い。
株価そのものは割高感はありません。
企業として成熟しているので成長銘柄のような今後の業績の伸びに期待はしにくいです。
すかいらーくは「衣・食・住」の「食」にあたる飲食系ということもあり業績や株価は「伸びていく」というよりは「安定」しています。
(そもそもこの銘柄を買おうと思う人は伸びよりも安定を求める人が多いとは思いますが。)
SBIのNISA保有株ランキングや株雑誌を見ても分かりますが優待がとにかく人気です。
すかいらーくの株価が下落したときには優待が人気ということで下値は堅いと思われます。
しかしながら、この手の優待は業績が悪くなるとすぐに優待改悪するので一気に株価が下がります。
中には意地でも優待を改悪しないという方針の会社もあります。
長年優待を続けているとそのあたりが分かっているので精神的な支えになるのですが、すかいらーくに関してはまだ歴史が浅く「業績悪化→優待改悪→株価下落」の無限ループになってしまう可能性もあります。
正直そのあたりの方針がまだ不明です。
もうちょっと年数が経てば話は別ですが、とりあえず2018年現在は「100株」だけか、利回りが良くなる「300株」までにしたほうが無難だと思います。
優待改悪の株価下落のインパクトは半端じゃないです。
これで大きな損失を出した人もたくさんいます。
基本的には業績悪化ぐらいの悪材料ではホールドで問題ないですが、それが続くと一番注意しなければいけない「優待改悪」の可能性もあるので決算は確認したほうがいいです。
すかいらーく株の買い時は難しいですが、優待人気で株価が支えられているので、「優待改悪」が出た場合は「また上がるかも」と思わずに、すぐに一旦損切りして様子を見ましょう。
以上。