この画像のような茶色い革靴のつま先につく黒い汚れ。
気になりますよね。
今回はこの汚れの対処法を靴磨き職人の方に聞いてきたのでそれについて書いていきます!
まず結論から書くと以下の3つの方法があります。
・鏡面磨きでごまかす
・補修クリームを塗る
・中性クリームで汚れを落とす
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つま先についた黒ずみ汚れの原因
靴のかかとの黒い部分がつま先にこすれてついたものです。
たまに「消しゴムで消す」なんて見ますが、消しゴムでは消えません。
知らず知らずのうちに、意外と「かかと」と「つま先」がこすれているというわけですね。
靴磨きは界では茶色い革靴は結構磨くのが難しいらしいです。
黒色は簡単とのこと。
普通の靴磨きでは汚れは落ちないのか検証
左から順に、「馬毛ブラシ」、「汚れ落とし」、「シュークリーム」、「ペネトレィトブラシ」、「豚毛ブラシ」
画像に載せ忘れましたが「柔らかい布」も必要です。
▼あると良いもの① 「グローブ」or「山羊毛ブラシ」or「ストッキング」
一番最後に使う、つやをだすものですね。
▼あると良いもの② 「シューキーパー」
ざっくり流れは以下のようになります。
1.シューキーパーを入れる
2.馬毛ブラシで汚れを落とす
3.汚れ落としで汚れを落とす
4.シュークリームを塗る
5.豚毛ブラシで磨く
6.グローブで磨く
以下、僕のリーガルの茶色い革靴で上記の工程を実施した作業前後です。
▼作業前
▼作業後
かなり汚れがマシになっています。
しかし、完全に修復はできません!
革靴の表面についたキズが深いと、シュークリームで上から塗っても少し黒くなるだけで、なんだか思っていたイメージとは違う結果になります。
僕も最初は「シュークリームで上から塗ってりゃ治るっしょ」
と思っていましたが、意外と黒い汚れが残ります。
「茶色い靴」についてしまった黒ずみ汚れをシュークリームで上から塗って隠すという発想は間違えています。
じゃあどうすれば良いのか?
僕自身気になったので、直接靴磨き屋に行って15年以上の靴磨き職人に聞いたところ、以下の3つの方法があるそうです。
鏡面磨きでごまかす
鏡面磨きをすれば靴の表面に光沢がでてなんとなく黒い汚れがわかりづらくなります。
パッと見ではわかりません。
鏡面磨きが好きな方はこの方法がいいですね。
補修クリームを塗る
▼サフィールの補修クリーム(1,300円)
シュークリームより強力なクリームですね。
もはや絵の具みたいなもんです。
目の細かいヤスリで革靴を削って補修クリームを塗るというやり方もありますが、ほぼ最終手段に近いです。
靴磨きを靴屋にお願いするとたまに勝手にヤスリをかけられたりするらしいです。
現に僕のこのリーガルは安い靴磨き屋に持っていったら勝手にヤスリがけされていましたw
安い靴磨き屋はやめた方が良いかもしれないですね。
中性クリームで汚れを落とす
最初の方の写真に載っていた汚れ落としは「モゥブレイのステインリムーバー」という水性の汚れ落としで、初心者向けのものになります。
頑固な汚れを落としたい場合は、中性の汚れ落としを使う必要があります。
靴磨き職人さんからはこちら、「サフィールのレノマットリムーバー 」の汚れ落としをオススメされました。
▼実際に試してみました
こちらの汚れ落としですが、強力すぎてもとの革靴の茶色まで落ちてしまう場合があります。
上級者向きです。
自分である程度作りたい色を作れるようにならないと使うのはやめた方がいいです。
茶色でもいろんな茶色を混ぜないといけないのでいろんな種類のクリームが必要です。
お金もかかりますね。
こういった面で、「茶色の革靴」は「黒色の革靴」より難易度が高いと言われます。
普通に趣味でやる分には鏡面磨きでごまかすのが良いかと思います。
それなりにごまかせるので十分です。
靴磨きにハマって上級者を目指すなら中性汚れ落としや、補修クリームにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
以上。